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 とにもかくにも、変形なしにはトランスフォーマーは始まらない。『変形』="Transformation"こそがすべてのトランスフォーマーを貫くテーマであることは言うまでもないだろう。とはいえ、変形自体に主眼をおかないトランスフォーマーも少なくはない。いや、むしろ変形するのが当たり前であるからこそ、変形そのものを主眼としたトランスフォーマーはかえって少ないとさえ言える。

 ここでは三段変形以上の多段変形ロボットにスポットを当て、トランスフォーマー以外のロボットとも比較しながら多段変形ロボットの魅力について考えてみたい。なお、この項における多段変形ロボはあくまでも単品で変形する物を言い、2体以上の組み合わせによってパターンを変える物(スクランブル合体やマルチ戦隊など)は原則として含まないこととする。

 

 変形ロボットの歴史は古い。一般的には、商品化が事実上不可能な物ではゲッターロボ、商品化された中で変形ロボットと呼ぶにふさわしい最初のものは超合金のライディーンだと認識されているはずである。ライディーンはギミック的には原始的とはいえ、そのデザインの説得力とインパクトは絶大であった。ただ、当時の技術とデザインのレベルではこれ以上複雑な変形ロボットを作り出すことはまだ不可能で、ライディーンに続くロボット玩具の主流はマシンどうし、あるいはロボットとマシンによる合体物であった。もっとも、合体の過程で一部変形を取り入れる物は少なくなく、やがてロボット玩具の変形のノウハウが蓄積されていき、大鉄人17やダンガードAといった、ライディーンに続く本格的な変形ロボット玩具がようやく登場し始める。特に、大鉄人17は単体で三段変形するロボットの祖であると言える。その姿はテレビに登場するロボットそのものであり、変形した姿こそ要塞17と飛行17で大差ないが、映像によりこれらは明確に特徴づけられた。

 一方、変形ロボットを考える上で外せないのは、ミクロマンやマグネモなどを始めとするアタッチメント交換式のロボットである。これを変形と呼んでしまうのはシステム的に未熟ではあるが、目的に合わせてその姿を変えるという点では確かに変形ロボットの流れであろう。特に、パーツの変更によって一体のロボットが空を飛んだり地に潜ったりすることは、後の多段変形ロボへ通じる発想の源流として無視することはできないと考える。実際問題、比較的初期の多段変形ロボットであるダイターン3やブライガーなどでは、変形に際して多くのパーツを付け替える必要があった。程度の差こそあれ、これらはアタッチメント式変形に通じる物がある。今に至るも、変形ロボットの余剰パーツの問題は常について回っている。

 また、初期の変形ロボットの弱点は、変形した姿に説得力がない点であった。ロボットから変形することを前提としてデザインされた物が大半であるため、極端な話、翼があればジェット機、キャタピラがあれば戦車といった具合である。おそらく、最初に登場した比較的説得力のある変形モードはグランファイター(超合体魔術ロボギンガイザー)やダイモス(闘将ダイモス)のトレーラー形態、あるいはゴールドライタンのライター形態であろう。しかし、これらとて結局四角四面の箱形であり、タイヤが付いていれば自動車に見えるというレベルだ。空想上のメカといえどもシンプルな形ほど説得力があるため、特撮系のメカではシンプルな形状の多面体に変形する物が多かった。だからこそ、現用機として実在してもおかしくないほどのリアリティを持ち、しかも変形シークエンスそのものにまで説得力を持たせたバルキリーの登場は鮮烈であった。変形ロボットを語る上では、バルキリーの登場以前、以後という区切りは外すことができない。

 バルキリーの登場以降、タカトクでは精密なギミックを持った変形ロボットが続々と発表された。残念なことにいずれもバルキリーほどの人気を得ることはできず、結局タカトクは倒産してしまうわけだが、この時期のタカトク製品のクオリティの高さは今に至るも見劣りしない完成度の高い物であった。そして、その一部の商品と開発スタッフを取り込んだといわれるバンダイが飛躍的にレベルアップするのもこの頃である。一方ではタカラがダイアクロンやミクロチェンジシリーズなどのリアルな自動車や身近な物に変形するロボットシリーズを産み出し、後にトランスフォーマーに続く礎を築いていた。特にダイアクロンに誕生したトリプルチェンジャーは、一切部品の差し替え無しで全く異なる2種類のリアルな乗物に変形した最初の商品ではないかと推測される。

 

三段変形ロボット

 トリプルチェンジャーなどに代表される、ロボットモードの他に二つのモードを持つロボットである。ここでは独断的な試みとして、三段変形ロボットをその特徴によってさらに細かく分類してみようと思う。分類方法は私が試験的に行う物であるので、その点はご了解願いたい。(ご意見などがあれば、参考にさせていただきます。)

Type1.完全三段変形(マシン&マシン):多段変形を語るときに、どうしてもついて回るのが「どこまでを変形と認めるか」と言う問題である。私が主張する条件は以下の三点だ。
1.全く異なる機能を持つ姿であることが、外観上納得できること。
2.それぞれのモードになるためだけの変形機構、ないしパーツが存在すること。
3.分離、合体による物は含めない。
 これらの条件に当てはまる三段変形ロボットのうち、一般的に完成度が高いと言われているのが初期のトリプルチェンジャーで、分けてもブリッツウイングとアストロトレインの評価は高い。これら以降のトリプルチェンジャー(トリプルボット・トリプルトロン)では、いささか評価が落ちる。だが、本当にブリッツウイングとアストロトレインはそれほど出来がよいのだろうか?
 よく見ると、この両者はどちらも陸上用のビークル形態から翼を展開して飛行形態になる。このフォルムの変化は確かに素晴らしい。だが、ロボットモードへの変形はおおよそ飛行モードから機首を畳んで脚をのばすだけという、シンプルな物だ。つまり、これら初期のトリプルチェンジャーにおいてはビークルからビークルへの変形こそが主眼で、ロボットモードへの変形は付随的な物だと言える。(しかも、ロボットモードのデザインはそれほど良くはない。)また、この2点はサイズが小さい割に複雑な変形をこなすことでも知られるが、逆にこれらが大型であった場合、モールドされただけで回らない車輪やキャタピラ、その他の部分の粗がクローズアップされることになる。つまり、小さいからこそ完成度が高く見えるという側面もあるのである。さらに付け加えるなら、両者共に陸上モードは機関車や戦車といった、ほぼ四角四面の箱形である。箱形でさえあればそれなりにリアルに見えるわけだ。何が言いたいかというと、ブリッツウイング・アストロトレインが他の物よりもきわめて優れているということではなく、これ以外の物では必ずしも箱形ではないビークルからビークルへ大胆な変形を行うが故に、残念ながら見劣りしてしまうという逆説的な事実を確認したかったのである。とはいえ、ブリッツウイング・アストロトレインの2種類のビークルモードがいずれも現実に存在するという、他のどの多段変形ロボットにもない素晴らしい特徴を持つことは特記すべき事実である。また、これらの考え方によってもブロードサイドを弁護することは難しい。なぜなら、3つのモードにおいて基本的な骨格がほとんど変わっていないからだ。
 トランスフォーマー以外では、代表的な物としてマシンロボのトリプルジムは全く部品の差し替え無しでカーモードからヘリコプターモードへと見事な変形を見せ、同じくマシンロボのマッハブラスターや宇宙刑事シャイダーの超次元戦闘母艦バビロスは飛行モードからガンモードへと変形することができる。とはいえ、トランスフォーマーのトリプルチェンジャーほどレベルの高い3段変形を見せる物は、なかなか無い。


左からブリッツウイング、オクトーン、アストロトレイン


左からブロードサイド、サンドストーム、スプラング

  トランスフォーマー

ブリッツウイング/戦車&戦闘機、アストロトレイン/SL&スペースシャトル、オクトーン/タンクローリー&ジャンボジェット、スプラング/ヘリコプター&カーモード、サンドストーム/ヘリコプター&バギー、ブロードサイド/空母&ジェット機、ドレッドウイング(BB)/ステルス爆撃機&ミサイルタンク、等

  トランスフォーマー以外

トリプルチェンジャーヘリコプタータイプ /ヘリコプター&戦闘機(ダイアクロン)、ダイターン3/ダイファイター&ダイタンク(無敵鋼人ダイターン3)、ブライガー/ブライサンダー(カーモード)&ブライスター(ジェット機)(銀河旋風ブライガー)、バビロス/戦闘母艦&シューティングフォーメーション(宇宙刑事シャイダー)、トリプルジム/ヘリコプター&カーモード(マシンロボ)、マッハブラスター/ジェット機&レーザーガン(マシンロボ)、マシンドルフィン/カーモード&ジェットモード(星雲仮面マシンマン)等

Type2.完全三段変形(マシン&ビースト):変形モードがマシンモードとビーストモードの物である。実はビーストモードというのがくせ者だ。一応手足(あるいは四本脚)や獣の頭部があれば、少々無理なデザインでもビーストモードと強弁することができるからである。そのため、ビーストモードは多段変形の場合変形モードとして認めたくないという意見の人までいるほどである。とはいえ、それではアニマトロンやダイノボットのようにビーストモードにしか変形しないロボットの立場がない。トランスフォーマーではヘッドマスターホラートロンなどが代表的なところだが、タカラ以外のロボットで多段変形にビーストモードを含む物は非常に少ない。


ダブルディーラー

  トランスフォーマー

スナップドラゴン/ジェット機&ドラゴン、エイプフェイス/ジェット機&ゴリラ、ダブルディーラー(ダブルクラウダー)/ミサイルトレーラー&イーグル、ビクトリーレオ/ライオン&ジェットモード、ガルバトロン/ドリルタンク&ドラゴン(BWII)など

  それ以外

ランドライガー/戦車&ライオン、ランドクーガー/戦車&クーガー、ビッグモス/戦車&マンモス(以上3点超獣機神ダンクーガ)、ダイノガイスト/ジェット機&ティラノサウルス(勇者エクスカイザー)、ライオボンバー/列車&ライオン、ダイノボンバー/列車&恐竜(ティラノサウルス?)、バードボンバー/列車&鳥、ホーンボンバー/列車&トリケラトプス(以上4点勇者特急マイトガイン)、ダグシャドー/ジェット機&ドラゴン(勇者指令ダグオン)、ドリルクラッシャー/ドリル戦車&サイ(マシンロボ)など

Type3.不完全三段変形:ここまでに変形ロボットの革命児バルキリーが入っていないことに違和感を覚えた人も多いだろう。確かにバルキリーはバトロイド、ガウォーク、ファイターの3形態を取ることができるが、ガウォークというのはあくまで中間形態であり、一般的な感覚でこれを一つの変形と認めることは難しい。つまり、この項目「不完全三段変形」は変形途中の中間形態や、あるモードを部分的に変化させただけで便宜上別のモードと称するような物などを分類するために設けたものだ。例えば、トランスフォーマーではトラックスはカーモードから翼を出しただけで飛行モードになるし、ガルバトロンはグリップを出しただけでレーザータンクからSFガンに変形するが、いずれも「形が変わった」とはあまり言えないものばかりであることは理解してもらえると思う。


ダウンシフト、オーバードライブ、カムシャフト

  トランスフォーマー

トラックス、オーバードライブ、ダウンシフト、カムシャフト、パーセプター、ガルバトロン(初代)、シーコンズ(武器形態を含む場合)など

  それ以外

17(大鉄人17)、バルキリー(超時空要塞マクロス)、ナイキック(超時空世紀オーガス)、レギオス(機甲創世記モスピーダ)、スラングル(亜空大作戦スラングル)、サーカス1(超攻速ガルビオン)、グランナスカ(時空戦士スピルバン)、スクランブルエッグなど

Type3' 不完全三段変形(ビーストウォーズ):ビーストウォーズのトランスメタルシリーズ、及びビーストウォーズネオなどの一部のキャラクターでは、ビーストモードの他に機動力や攻撃力などを高めたもう一つのモードを持つものがある。付け足しの変形モードははっきり言って説得力のないものが多いのだが、無視するわけにもいかないので一項目設けてみた。

インフェルノ、アパッチ、ビッグモス、ビッグコンボイ、ロングラック、ハインラッド、コラーダ、スタンピー、ブレイク、ガイルダート、セイバーバック、スリングなど、及びトランスメタル全般

Type4.基地タイプ:トランスフォーマーでは基地に変形するロボットというのが少なくない。大型のものでは基地の他に中間形態とも言える移動形態になるものが多く、また中型のものではビークルモードがメインで基地形態にも付加的に変形できるものが多い。ただ、基地というのはある意味言った者勝ちで、裾が広がっていて安定が良ければ大抵の物は基地と言い張れる。そのため、やはり完全三段変形の項に入れるのには抵抗があるのだ。なお、トランスフォーマー以外では、そもそも基地に変形するロボットなんてもの自体がめったにない。


フォートレスマキシマス

 

  トランスフォーマー

メトロフレックス、ダイナザウラー、シルバーボルト(エアーボット)、ホットスポット、モーターマスター、オンスロート、フォートレスマキシマス、メガザラック、グランドマキシマス、ブラックザラック、ソニックボンバー、ロードファイヤー、スカイギャリー、グランダス、スターコンボイなど

  それ以外

ダグベース、ファイヤーダグオン(以上勇者指令ダグオン)、キングピラミッダー(超力戦隊オーレンジャー)など

Type5.ロボット&ロボ:僅かに一人だけだが、トランスフォーマーには2種類のロボットモードとビークルモードを持つ者が存在する。ダブルスパイのスペースパンチ=カウンターパンチがそれだ。サイバトロンとデストロンの二つの陣営があるという設定を活かして、カーモードからサイバトロンモードのスペースパンチとデストロンモードのカウンターパンチに変形することができる。なお、先に挙げたダブルディーラーも報酬次第でどちらにでも付く傭兵で、設定的にはダブルスパイに近い。なお、メガトロンからジェットロン型ロボット、そしてジェット機に変形するスパイメガトロンや、やはりメガトロンからワルサーP38、そしてガルバトロンへと変形するリバースメガトロンなどの企画もあったことを付け加えておく。(デザインのみで終わったようだが。)
 トランスフォーマー以外ではダイアクロンに、能力の異なる2種類のロボットモードと中間形態的なビークルモードを持つものがある。タカラ以外では、『超力ロボガラット』や『ビーロボカブタック』など2種類のロボットモードを持つものはあっても、さらにそれ以外のモードにも変形するという欲張りなものはほとんど無い。


ダブルスパイ(左がスペースパンチ、右がカウンターパンチ)

  トランスフォーマー

スペースパンチ=カウンターパンチ(ダブルスパイ)

  それ以外

ダブルソルジャー ツインコンバット(以上ダイアクロン)、ダンゴロン(ビーロボカブタック)など

 

四段変形ロボット

 四段変形ともなると、やはりかなり無理がでてくる。四つの変形モードの中には中間形態としか言えないものや、互いに似通ったモードが少なくない。例えば、一応説明書では四段変形とされているレーザーウェーブだが、そのうち二つのモードはただの変形途中といって差し支えない。トランスフォーマー以外で真っ先に浮かぶのはオーガスだが、バルキリー以来の伝統でガウォークモードを含む他、それ以外のモードも現用機とは似ても似つかないデザインである。なお、バンダイの多段変形メカはマシンロボのアールジェタンの4段変形が、今のところ確認されている最高記録である。

  トランスフォーマー

レーザーウェーブ/レーザーガン、ガンボーグ、バルカンベース
ダイアトラス/ジェット、ドリルタンク、基地
オプティマル=オプティマス/ゴリラ、ジェット、ランドビークル

  それ以外

ガンキッド/ジェット、タンク、無限砲(勇者指令ダグオン)
オーガス/ガウォーク、フライヤー、タンク(超時空世紀オーガス)
アールジェタン/ジェット、タンク、ロボジェット(=ガウォーク)(マシンロボ)
トライダーG7/トライダーコズミック(宇宙船)、トライダーイーグル(戦闘機)、トライダービークル(戦車):
公称ではトライダーG7は七段変形だが、ここで挙げた以外の変形は頭部のみが外れて行うもの、あるいはシャトルと合体するものであるため除外する。(無敵ロボトライダーG7)

 

五段変形ロボット

 トランスフォーマーには、分離合体抜きに単体で五段変形を称しているものはない。トランスフォーマー以外でも五段変形といえば『勇者警察ジェイデッカー』のシャドウ丸ぐらいで、これも元々はトランスフォーマーの六段変形シックスショットを改修したもので、実は五段変形以外に「大筒モード」という説明書には載っていないモード(シックスショットのガンモードに相当)が劇中で登場している。もちろん玩具で再現可能だ。つまり、実質六段変形である。五段変形は、多段変形の空白地帯なのだ。

シャドウ丸/ジェット機、戦車、覆面パトカー、警察犬、(大筒)(勇者警察ジェイデッカー)

 

六段変形ロボット

 多段変形トランスフォーマーの真骨頂、シックスチェンジャーである。ロボットモードを含め、全く異なる機能を持つ六種類のモードに姿を変える。トリプルチェンジャーあたりと較べると個々のモードのデザインは記号化されており説得力に乏しいが、そもそも差し替えも無しで6種類もの形に変形させようという発想自体が、常識を越えている。さすがに数は少なく、シックスショットとクイックスイッチ、及びそのマイナーチェンジのみである。トランスフォーマー以外に、単体で六段変形しようなどという大胆なものは他にない。


シックスショット


クイックスイッチ

シックスショット/ジェット、カーモード、戦車、レーザーガン、オオカミ
グレートショット/ジェット、カーモード、戦車、レーザーガン、モンスター
シックスナイト(クイックスイッチ)/ジェット、ドリルタンク、マリンボート、レーザーガン、ピューマ

 

七段変形ロボット

 さすがにトランスフォーマーにも七段変形するものはない。シックスショットには一応第七の変形「ウイングウルフ」というものがあるが、これはあとから取って付けたものであり、最初に行った多段変形の定義から外れるためここでは除外する。(これを認めると、あとはいくらでも変形モードを増やすことができる事になるのだ。)大胆にも七段変形に挑戦したのは、トランスフォーマーとは関係浅からぬ勇者シリーズの、その名もセブンチェンジャー(伝説の勇者ダ・ガーン)である。潜水艦モードはかなり苦しいし、あちこち隙間があるし、ビーストモードを二つも含むが、それでも前代未聞の七段変形に挑戦した心意気は天晴れと言えよう。


セブンチェンジャー

 

セブンチェンジャー/ジェット、戦車、トレーラー、潜水艦、ジャガー、グリフォン(伝説の勇者ダ・ガーン)

 

八段変形以上のロボット、そしてこれから

 現時点でセブンチェンジャーを越えるチャレンジは行われていない。企画のみで終わったものでは、12段変形グレートショットというものがある。グレートショットは、シックスショット由来の六段変形に加え、様々な追加パーツを取り付けることによってパワーアップした6種類の変形を加え12段変形になる予定があったのだ。(追加パーツ自体も組み立てて別のメカにできるはずだったという。また、この企画の延長で100段変形のプランもあったという噂。)結局ただの6段変形ロボットとして発売されたのは、上で述べたとおりである。

 有機的なラインのビーストウォーズでは多段変形は難しい。中途半端な三段変形が精々、がんばってもオプティマル=オプティマスの4段変形止まりだ。だが、多段変形ロボットをアクションタイプにできないかというと、そうでもない。アクション用の関節と変形用の関節は、しばしば兼ねることができるからだ。シックスナイトは股関節の位置こそおかしいものの関節の自由度はかなり高いし、シックスショットも股関節や肘に一工夫すればかなりの自由度を持ったロボットになるはずである。セブンチェンジャーも同様だ。逆に言えば、ビーストにさえこだわらなければフルアクションタイプの多段変形ロボットも夢ではないと言うことだ。

 勇者シリーズはストップし、ビーストウォーズやミクロマンの枠の中では難しいかも知れないが、セブンチェンジャーの登場から既に7年が経過した今、さらなるチャレンジを期待するのは私だけではないことと思う。

 

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